Antique Café on℃―温度―

地下鉄谷町線大日駅７番出口すぐ。店内はアンティーク調で、シャンデリアのぬくもりのあるほのかな明かりが店内を包む。一つずつ違うイスやソファが大人の空間を演出し、重村義次代表（58）が集めたヨーロッパの甲冑（かっちゅう）などの調度品やアクセサリーの数々が飾られ、不思議な、そして落ち落ち着いた雰囲気を醸す。重村代表は「快適な空間で過ごしてもらいたい」と話す。
オープンは２０１７年３月２８日。２０２２年で５周年を迎える。「季節に合わせた癒やしの場所を提供し、時間を気にせずに過ごしてもらえるように室内を快適な温度に整え、店を出る時に頑張ろうとスイッチをオンしてもらいたい」との思いで店名を決めた。

ディナーの人気ナンバーワンは「シャルキュトリーボード」（１７３８円）。スペイン北西部ガリシア地方で、特産品の栗を与えて育てられた豚を使用。さらに鶏肉、ソーセージが盛り付けられたプレートでボリューム満点。さっぱりしたソースもお肉と良く合い、オープン当時からの不動の〝四番〟打者だ。
さらに、こだわりの食材を使用した自慢の洋食の数々が脇を固める。もちろん食事に合うドリンクも充実。冷凍フルーツが入ったオリジナルサワーカクテルは爽快で、ハードシードルで作ったお酒、自家製レモネードもそろう。そして「メニューを作る時に入れ忘れた」（重村代表）という名前がない謎のカクテルもひそかに人気を誇る。
ランチメニューもテレビ番組で取り上げられた１日限定８品の「サーロインステーキ＆エビフライ」（１４８０円）、「チーズたっぷりマーボー丼」（１１００円）は、はまる人が続出。「キーマカレーに挑戦する」（重村代表）と、新たなメニューが加わる日も近い。
宴会プランではさまざまな演出も用意する。「お客さんとしゃべって一人一人に喜んでもらえるように」。重村代表はお客さんとの会話を楽しんでいる。