バナナカステラで半世紀 全国に「懐かしい」味届け
大阪・関西万博では「世界の人に笑顔を」望む
株式会社 リマ
門真市四宮3-7-9
口にした誰もが「懐かしい」とつぶやくお菓子、バナナカステラ。50年以上、作り続けている国内屈指のメーカーが「リマ」(門真市)だ。大阪市東成区の深江橋で創業。大阪名物である「大阪産(もん)」にも認められ、浪速っ子だけでなく全国に変わらないおいしさを届けている。
バナナカステラは戦前、高級品であったバナナの代わりとして誕生。戦後、小規模事業者が手焼きで売り始め、普及したという。同社では1960年頃から創業者である先代社長が店先で販売を開始。75年に工場を現在本社のある敷地に建て、製造を自動化した。
特徴はバナナのピューレを入れている点。中原聖美社長は「亡くなった先代がバナナとうたいながら、本物が入っていないのはおかしいとこだわった」。食感や保存期間が変わることから実現したのは80年代頃だったという。
変わらない味が売りのバナナカステラだが、実は創業当時のレシピではない。現在の消費者の舌に合わせて定期的に小麦や砂糖、玉子などの配合を調整。中原社長は「正直、昔の味のままでは、あまり美味しくない。だから『ステルス味変』させてます」と笑う。
工場では一日約7万2千本を製造。月では約200万本を全国各地のスーパーやコンビニに卸している。主力のバナナカステラだけでなく、スティック状のワッフルなど、取引先の要望に合わせて生産、販売している。
現在、直営店舗はないが、創業の地である深江橋にアンテナショップ「バナナミュージアム」を企画中。今春のオープンを目指して準備を進めている。また、国内通販や東南アジアなど海外での販路も模索し、成長を企図している。
バナナカステラの魅力を「おばあちゃんの家にあるイメージ。派手ではないけれども、食べるとほっこり笑顔になれる味」と話す中原社長。大阪を代表する菓子の一つとして、2025年の大阪・関西万博では「国内外のお客さまに味わってもらい、笑顔になってほしい」と望んでいる。
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